ハイテクトースター『バルミューダ・ザ・トースター』で絶品トースト体験!
1/15(日)夜、シェアハウス『浅草橋ブレッドボード』にて、食べ比べをテーマにした会「おいしいもの味覚鑑賞会」を開催しました。 今回で28回目の開催になります。ご参加頂いた皆様、ありがとうございました。主催の永木三月です。
今回のテーマは、家電メーカー『バルミューダ』が昨年リリースした,ハイテクトースターの性能体験です! 『バルミューダ』のトースターは、パンを美味しく温める事に特化した、全く新しいトースターです。プロのパン屋さんでも導入されており、その性能は折り紙付きです。
今回は、バルミューダの温めモードに合わせて、
①バゲット
②クロワッサン
③食パン
の3種のパンを準備。
バルミューダのトースターと普通のトースター、性能の異なる二台のトースターで焼いたパンを比較しながら、ハイテクトースターの性能を体験しました!
レビュー
1.バゲット(シニフィアン•シニフィエ、ラトリエ•ド•プレジール)
まずはフランスパンの定番、バゲットです。
今回は、三軒茶屋『シニフィアン•シニフィエ』と、祖師谷大蔵『ラトリエ•ド•プレジール』の2店で購入したものを頂きました。
普通のトースターで焼いた場合、第一に気になるのはやはりその食べ応え。パンの表面は乾燥して固い表皮のようになっていて、不格好な食感になっています。
バルミューダのトースターで焼いた際の変化は、そうした食べづらさが取れて丸みが出た事、一口で言うとバランスの良い味わいになったことです。
どちらのバゲットも表面はかりっと仕上っていますが、バルミューダの場合、中に水分が残ってふっくらした味わいになっています。香りも柔らかです。
また味わいでも、シニフィアンシニフィエのバゲットではふかした芋のような香りと生地のとろけるような食感が、ラトリエドプレジールでは、ややウッディな味わいが引き出されていて、普通のトースターで焼いた際よりも、くっきりとした個性を感じる仕上がりなのがわかります。
『ラトリエ•ド•プレジール』のパンに関しては、生地に元々あった歪な酸味が丸まってしまった事に対し、バルミューダが削いでしまう魅力もあるのではという意見もありましたが、総合的には、バルミューダの作り出すトーストの上質さは旧来のトースターを圧倒していたように思います。
2.クロワッサン(ブティック•ド•ジョエルロブション)
続いてはクロワッサン。こちらは丸の内の『ブティック•ド•ジョエルロブション』で購入しました。
トーストしたクロワッサンで如実に異なっていたのは、香りと、食感のメリハリです。
こちらのクロワッサンは発酵バターの香りが非常に豊かなのですが、通常のトースターで焼いた際には、そのキャラクターが直に出た味わいになっています。一方バルミューダでは、クロワッサン特有のキャラメル香とミルキーでまろやかな香りがミックスされていて、バゲットと同じく綺麗なバランスが実現されています。
また、生地の食感はバルミューダの方が明確に繊細です。外側のぱりぱりとした生地と、内側のふっくらした生地の層が、従来のトーストでは、外は火が通り過ぎ中は生焼けというバランスの悪さがありますが、バルミューダではきれいなグラデーションになり、より情報量の多い味わいになっています。
香りのバランスには好みもありそうですが、食感の方は明確に質が異なっており、クロワッサンの理想的なコンディションが実現されています。
3.食パン(VIRON)とチーズトースト
最後は食パン。丸の内の『VIRON』で購入した山形食パン「パンドミ」を頂きました。
こちらもバゲットやクロワッサンと同じく、外と内の食感のメリハリに明確な違いが出ます。
普通のトースターでは、表面に香ばしい焼き目がつく頃には内側と一体になったように固くなってしまうことが多いですが、バルミューダでは表面だけがパリッと切れよく仕上がり、中の生地はもちもち感を保っています。
また、食パンはバゲットと同じく自分で厚みを調整して切り出すこともしばしばですが、それに合わせて焼き具合を調整するのは難しいものです。
その点バルミューダは、パンがよほど薄くない限り、自動かつ一定のクオリティでパンを仕上げる事ができるため、非常に使い心地が良いです。
チーズトーストにおいても、チーズ、生地の食感共に申し分のない出来でした。
最後に
バルミューダの代表、寺尾玄さんは「五感全てを使う体験に関わりたかった」と、ネット上の糸井重里さんとの対談で述べています。実際、今回バルミューダで焼いたトーストを食べてみて、トーストという料理のポテンシャルを最大限引き出していることへの納得はあります。メリハリのある食感、焦げのない香ばしい香り、生地本来のもっちりした甘み、そしてトースター自体の佇まいの良さと、バルミューダはまさに五感を刺激する製品と言って良いでしょう。
美味しさの秘訣は、表面がかりっと焼けつつも内部が保湿されていることで、それを実現するのに使われた方法が、蒸気を使って表面を素早く加熱するという形だったんだそうです。
もちろんこの仕組み自体は、決してバルミューダが初めて発見したノウハウではありません。 霧吹きをしてからオーブンで温めることで、バルミューダの行っているトースト法に近い作り方は出来ますし、レストランでパンをサーブする時など、実際にそうした方法が使われている所もあります。
しかし、私たちにとってパンと言えばやはりオーブントースターです。バルミューダは、美味しいトーストを作り上げるテクノロジーをトースターに全て詰め込んでしまうというシンプルかつスマートな方法を実践しています。トースターのビジュアル自体も、複雑なテクノロジーが詰め込まれていることを感じさせない小ざっぱりとしたもので、Appleコンピュータにも似た美意識を感じます。
1台23000円と高級品ですが、パンを常食する人ほど確かな価値を感じる製品でしょう。体験のイベントも様々な方面で開催されていますので、ぜひ一度お試しください。 今回のレビューが、新たな体験へのわくわくを感じられるものとなっていれば嬉しく思います。
おまけ
今回はパンの他、そのお供もこだわりの品を準備しました。そちらも簡単にご紹介。
①エシレバター(ECHIRE)
会の中で絶大な人気を誇ったエシレバター。伝統的な製法を用いた、フランス産の著名な発酵バターです。
口当たりが非常に滑らかで、風味も濃厚です。アタックのクリアさが印象的な味わいで、ムニエルのソースなどで使っても非常に美味しいです。
成城石井や百貨店の地下など、様々なところで入手可能。丸の内ブリックスクエアのエシレショップでは、エシレバターを贅沢に使ったクロワッサンなども販売されています。
②ローズ&フランボワーズ(ジョエルロブション)
『ブティック•ド•ジョエルロブション』で購入した、フランボワーズのジャム。
ジョエル•ロブションはフレンチの料理人として世界的に有名で、日本では恵比寿に最も大きな店舗があります。
フランボワーズベースのジャムは、バラの香りが口の中で鮮やかに広がり、華のある上品な味わいです。
渋谷のヒカリエ、六本木ヒルズなど、都内各所の店舗で、パンや製菓などを購入できます。イベントで頂いたクロワッサンも、丸の内のジョエルロブションの店舗で購入したものです。
③アイアンストーンオブセッション シンフォニー(アイアンストーン•ヴィンヤーズ)
東京駅の八重洲地下街『リカーズハセガワ』にて購入した、カリフォルニア州のワイナリーが作る白ワイン。パンと合わせるという事で、付け合わせのサラダ等と相性が悪くなく、キャラクターの強過ぎない一本をチョイスしました。
使用されているのはシンフォニーという珍しい品種のぶどう。マスカットとグルナッシュという葡萄の掛け合わせだそうで、味わいにもマスカットのやや丸みを帯びた甘さがあります。酸味がフレッシュなため爽やかで軽快な印象のワインで、良質でした。
バゲットや食パンなどプレーンなパンとの相性はそこそこですが、会全体としては食中酒としてふさわしい1本だったのではと思います。
『ラトリエ•ド•プレジール』で購入したドライフルーツをふんだんに使用したパンと最も相性が良く、普段主役にならないパンとワインの組み合わせを考えた点で非常に新鮮なテイスティングになりました。
次回の予定
「おいしいもの味覚鑑賞会」は月1回を目安に開催しています。これを見て興味をもった方、今回は都合が合わなかった方、普段から食べるのが好きな方、いつもはコンビニで済ませてしまう方、どんな方でも大歓迎です。おいしいものを食べて、一緒に語らってみませんか?
次回の開催は3月の中旬から下旬の日曜日を予定しています。
このサイトでは、美味しいレシピ、お店の紹介や食べ比べの実践など、「テイスティング」をテーマに記事をお届けしています。そちらもよろしければ見ていってください。それではまた!
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