永木三月のテイスティングログ: 白い納豆!? ディープな水戸納豆テイスティング【テイスティング】

2015年4月2日木曜日

白い納豆!? ディープな水戸納豆テイスティング【テイスティング】

はじめに

先日、「水戸駅で納豆の無料配布」という変わったニュースを読み、久々に納豆を食べたくなりました。テイスティング専門家の永木三月です。
水戸市は、納豆の消費日本一の座を福島市に譲ってしまったとのことで、改めて首位を奪還すべく、そのようなイベントが開かれることになったそうです。



納豆を食べたくなった僕が足を運んだのは、銀座一丁目にある茨城県アンテナショップ『茨城マルシェ』。予想通り納豆のコーナーがあり、その数はおよそ20種類ほど。

今回はその中から、ショップ一番人気「舟納豆」と、全国納豆鑑評会で優秀賞を取ったという白い納豆「雪あかり」の2つを購入し、テイスティングしました。

ちなみにテイスティング方法としては
①プレーンな状態でいただく
②300回ほど混ぜて粘りや変化を見る
③醤油やネギを加えながらさらに混ぜ、全体をなじませていただく
という方法を取っています。付属のタレは味見はしたものの使っていません(基本的においしくないからです)。

なお、この方法は日本の美食家である北大路魯山人の納豆のレシピを参考にしています。
ちなみに厳密な魯山人式では、調味料なしで305回、その後醤油を加えながら119回混ぜ、最後にネギとからしで味付けをするそうです。

弟子の方がそういっていたという話が残っている程度だそうなので、本当かわかりませんが、さしあたり今回はこの方法を採用しています。



【納豆のテイスティング】

①丸真食品「舟納豆」(141円)

先に頂いたのは、ショップで一番人気だという「舟納豆」
外の容器には松の木の経木(材木を薄く削ったもの)が使われています。



粒はかなり小粒で、そのまま食べると癖のないプレーンな味わい。
ころころとした舌触りが感じられるように、粒立ちは良く整っています。
松の木の香りが移った味わいは少し面白いですが、発酵食品独特の香りがプンプン香ってくるタイプではありません。かなりの回数混ぜても、全体のフラットさが勝っている印象でした。


②水戸納豆「雪あかり」(267円)

後で頂いたのは、水戸納豆「雪あかり」
全国納豆鑑評会という大会で優秀賞を取ったというこちらは、宮城県のミヤギシロメ大豆を使った一品。



粒はかなり大きく、雪という名の通り、色の白いきれいな豆です。
木の実のような青い香りと、ふっくらと甘みのある味わいが特徴で、しとやかな品のある納豆。使う醤油にも自然と気を使ってしまうような、混じり気のない味が魅力の一品です。



【あとがき:納豆に関するメモと、今後の納豆テイスティングについて】


よく日本特有の発酵食品と言われる納豆ですが、実はアジアには、近い形態の食品がいくつかあります。四川料理に使われる豆豉などは、納豆と同じく大豆を発酵させたものですし、ミャンマーのペッポウなどは、非常に納豆に近い食品だと言われています。

今回揃えた2品は茨城の誇る本格的な納豆でしたが、日本の代表的な納豆「おかめ納豆」との比較も、近いうちにやりたいですね。毎年開かれている全国納豆鑑評会の受賞作をみても、見たことのないものがたくさんあったので、そちらも揃えて一度テイスティングをしたいと思っています。

今回食べた中では、2品目の「雪あかり」は、今まで食べたことのない美味しさだったので、皆さんもぜひ試してみてください!

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